大人の女性でASDの診断が遅れることはよくある話です。そして大人の人が診断される経路はなんらかの精神疾患で精神科受診で診断されるパターンと自ら「私は」発達障害なのでは?と気になり診断される2パターンだと思います。
今日は40代でASDと診断された私の経緯を話していきます!
【ASD女性】40代で診断されたきっかけと診断が遅れた原因!
結論から申し上げますと、大人の発達障害の診断は専門医だとしても難しいと言われています。
特に女性のASDの診断は年々増えているけれど、ここ3年前はほとんどいなくて「ASD女性はレア」な存在でした。
そんな私が2022年6月にASDだと診断された経緯は、後者の「もしかして私も発達障害かも」という気持ちでアスペルガー(当時そう呼ばれていた)専門医のいるA病院(仮名)にいき発見してもらえました。
しかし、私の精神科受診はA病院に行くよりも前に2017年に精神疾患になりすでにB精神科病院(仮名)には通院していたんです。
しかも心理検査や知能検査、WAIS-Ⅲという発達障害の検査もすでに受けていたのだけど「発達障害」は見つからなかったんです。
つまり、気が付いてもらえなかったのです。
アスペルガー専門医のいるA病院での診断方法はWAISではなく、DSM-5診断でした。診断の結果「強めの自閉スペクトラム症」と診断されたのです。
DSM-5の診断は1時間ぐらいいろんな家族構成や幼少期からの困りごと、社会人になってからの困りごと、家族に発達障害がいるかどうかなどたくさんの質問を受けました。
そして私、兄弟がいるのですが彼らはすでに中学生の時に自閉症スペクトラムと診断されていたのが、私をASD女性になる判断にもなったのだと思います。
ではどうして私が40代になるまで、発見されなかったののかを話していきます。
ASD女性の診断が遅れる理由!
精神科歴5年の中でいろんな精神科医と話したり、勉強するのが好きな私の特性から得た情報でASD女性の診断が遅れる原因と理由を解説していきます。
でした。
- 近年までASDは男性の人口が多く、女性のASDが少なかったことからWAIS-Ⅲ検査の内容が”男性向けに作られている”ということ
- 精神科医と言っても精神疾患に強い精神科と発達障害に強い精神科と分かれるため、発見が遅れる
- 大人になると経験値から身についた”自身の技”が形成されているので社会生活で違和感は感じるものの気が付かずに暮らしている
- ASD女性は幼少期おとなしいタイプが多く、ASD男性に比べて奇行が目立たないため見つけてもらえない
- ASD女性はADHDと違い多動性、忘れ物がないので見つけてもらえない
- ASD女性は空気が読めたり、気を遣う事が出来るので気づかれない
- 親も発達障害、または傾向があり、それが通常の環境のため気づかずに大人になっている
私は今回、ASDだと診断されて1.のWAIS-Ⅲ検査の内容が”男性向けに作られている”と、2.の”精神疾患に強い精神科と発達障害に強い精神科と分かれる”が衝撃でした。
この経緯からアドバイスすると「発達障害専門医」がいる病院に行くことお勧めします!
ちなみに私の兄弟上下は中学生の時にはすでに発達障害だと診断されています。
このまま発達障害遺伝率について話していきます!
親から子へ遺伝する割合は90%
結論から申し上げますと、親のどちらか、又は片方がASDの場合、子供への遺伝率はなんと90%なのです。そして発達障害にはADHDもありますが、遺伝率に関してはASDのほうが高いことが分かっています。
事実、私の家では兄は中学の時にうつ病になり、すでに世の中が発達障害(ASD)とかアスペルガー症候群だとか自閉スペクトラム症とか自閉神経症と呼ばれるよりも30年以上も前に診断されていました。
そしてその次は妹が2020年に大人の発達障害(ASD)だと診断されました。
その次に2022年にやっと私が発達障害(ASD)と診断されました。
私たちはあまり仲良くないのでかろうじて連絡先を知っているレベルの薄い兄弟関係なのですが、共通点は3人とも発達障害診断をそれぞれ住んでいる地域の病院で診断されていることです。
ちょっと何この逃れようのない遺伝子は!と思いました。
普段話すこともしていない3人が同じASD診断って、論文を実証しているような家族です(笑)
本日も、最後まで読んでくれてありがとうござます。
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