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【境界知能・発達障害の私の体験談】ワーキングメモリが低いと何ができない?特徴と鍛え方

ASD・境界知能学生向け
この記事は約7分で読めます。

「人の名前が覚えられない?」 「あとで質問して」と言われてもその場で聞かないと質問する内容をわすれてしまい「質問ありますか?」と聞かれても思い出せない。

そんな悩みを長年抱えてきた私が、ようやく気づいたのが“ワーキングメモリの低さ”でした。

この記事では、境界知能・発達障害(ASD)という背景を持つ私が感じた「ワーキングメモリが低いとできないこと」や、「私なりの工夫や鍛え方」について、実体験をもとにわかりやすく紹介します。

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ワーキングメモリとは?

ワーキングメモリとは、情報を一時的に頭に留めておく「作業用のメモリ」のようなものです。

たとえば、電話番号を聞いて一瞬覚える、話しながら次に言うことを考える、読んだ文章の内容を理解しながら次の行に進む。こうしたことがスムーズにできるは、ワーキングメモリが機能しているからです。

ワーキングメモリが低いとできないこと(私の体験)

1. 会話が続かない・相手の声が聞き取れない

話の流れについていけず、途中で何の話だったか分からなくなることが多々ありました。「今、何を聞かれたんだっけ?」と混乱することもしばしば。

1:1で静かな部屋の中なら話は聞けるけど、騒がしい居酒屋や街中、5:1など複数人いると、声がこだましたり、一部分の人の声がミュートになって聞こえないなども頻繁に経験しています。

2. 指示を覚えられない

一度に複数の指示をされると、数分前に聞いた指示内容が頭から抜けてしまい、次の説明を聞いても記憶できないことがあります。また理解するにも時間がかかるのでバイトや仕事、勉強は努力で出来るものの、自分のペースが大事でした。

3. メモを取っても活かせない

メモを取っても、あとで見返したときに「このメモ、何のことだったっけ?」となることが多く、二度手間になることもありました。つまり書いたメモが何なのか分からなくてゴミ化してることが多いです。

4. マルチタスクが極端に苦手

同時に2つ以上のことを処理すると、どちらかが完全に抜け落ちます。料理しながら電話、歩きながらスマホ、食べながら会話、食べながらスマホを見ることとても苦手です。勉強に関しても授業を聞きながらメモする、問題を解く、音楽を聴きながら勉強することも苦手です。

5. 勉強が非効率

黙読ができません。また声に出してその場で英語でも日本語の教科書でも読めるけど、本人はまったく内容が頭に入っていません。多くの人は黙読で内容も同時に理解できているようですが、私は同じ文章を3回くらい読まないと理解できないです。文章問題は特に苦手です。

ゆき
ゆき

というように、自分を研究している私はすぐに「出来ない事」をいうことができるのだけど、自分が境界知能だとわかる前は「あれ?おかしいな、なんでかな?」と不安な毎日でした。

[けど勉強好きな私は自分研究をしてだいぶ克服したので私が実践したことを伝えてみますね」↓困っている人いたら、気になるものを真似してみてね。

私が実践した工夫とワーキングメモリの鍛え方 日常生活~勉強まで

一つのことに集中する

マルチタスクは無理と割り切って、「今はこれだけ」と決めて取り組むようにしました。

こまめにメモ、そしてすぐ見返す

メモは必須ですが、放置せずに「すぐに見返す」習慣をつけました。情報の定着率が上がった気がします。

音声で記録・英語学習もほとんど音声から取得

スマホの録音機能を使って、聞いたことや思いついたことを音声で残すようにしたら、メモよりも楽に記録できるようになりました。

特に英語学習においては机の上で参考書を黙読して理解するのが苦手なので、ほとんど音声で勉強しています。

おすすめ英語学習法

英語学習はGoomies DVD ""“>グーミーズDVDやNHK基礎英語CD音源を聞きながら、NHK基礎英語のテキストを使って繰り返し何度も勉強する”W英語学習法”がうまくいっています。

英語学習を始めたときから「耳」で学習しているので日本人の割には「発音が良い」と言われることが多いです。そしで英文法も知らない私だったけど英検準2級も一発で合格しています。1次試験の筆記よりも2次試験の英語面接のほうが好きでした

計算の鍛え方は”うんこドリル”一択

ワーキングメモリが低い人は計算が苦手な傾向の人が多いです。理由はワーキングメモリが低いと頭の中で計算をするときに一時的にかけたり、引いたりするときにあまたの片隅数字を置いて計算するのだけど、この頭の中に一時的に数字を置いておく!ということが苦手なためです。

そこで私が使ったのは小学3年生 算数セット+下敷き (うんこドリルシリーズ) です。足し算、引き算、掛け算、割り算、文章問題までの算数ドリルのセットなのだけど、使ってから簡単な暗算が出来るようになりました。でも基本は頭の中のメモ用紙がないため、解くために紙とペンが必要です。

実際に私が使っている”うんこドリル”です。困っている人がいるなら買って試してみて欲しいです。

ルーティン化する

朝起きてからの流れ、仕事の手順などをできるだけ固定して、「覚えなくていい状態」をつくりました。食事の時間や着るものも境界知能や発達障害の人はミニマリストを目指すといいと思います。覚えていられる記憶力が低いので、この方法で私はずいぶん楽になりました

脳トレゲームやリズム運動

簡単な計算アプリ、記憶力トレーニング、リズム運動(ラジオ体操など)を日常に取り入れ、脳への刺激を意識的に増やしました。

境界知能・発達障害の人にとってのワーキングメモリ

私の場合、医師から「境界知能」「ADHD傾向がある」と指摘され、ワーキングメモリの低さはその一部であると知りました。

自分を責めるのではなく、「脳の使い方のクセ」と受け止めて、できる対策を少しずつ続けてきたことで、不安になることが確実に減りました。あと周りに私は話してもよさそうな相手だったら「IQが低いこと」を話しています。

最後にワーキングメモリの種類を紹介します!

ちょっと専門的な内容だけど、ワーキングメモリと一言でいっても、実はさらに4つの種類に分かれているんです。

音韻(おんいん)ループ(Phonological Loop)

  • 音韻ループは、言語や音韻情報を一時的に脳内に保持し処理する機能です。例えば、言葉を黙読したり、誰かの発言を一時的に覚えたり、電話番号を短時間記憶したりすることに役立ちます。音韻ループが弱いと、聞いたことをすぐに忘れてしまったり、指示を覚えるのが難しくなったりすることがあります。

視空間(しくうかん)スケッチパッド(Visuospatial Sketchpad)

  • 視空間スケッチパッドは、視覚的・空間的情報を保持し、処理する機能です。例えば、地図を見て道順を覚えたり、図形や表を理解したり、物の配置を記憶したりするのに役立ちます。この機能が弱いと、道に迷いやすかったり、図や表を使った学習が苦手になったりします。

エピソディック・バッファ(Episodic Buffer)

  • エピソディック・バッファは、音韻ループと視空間スケッチパッドの情報を統合し、時系列に沿って整理する機能です。過去の出来事と新しい情報を結びつけたり、長い文章の内容を理解したり、会話の流れを把握するのに役立ちます。この機能が弱いと、話の内容を整理できなかったり、物語の流れを理解しにくくなったりします。

中央実行系(ちゅうおうじっこうけい)(Central Executive)

  • 中央実行系は、ワーキングメモリ全体を統括し、注意や認知操作を制御する司令塔のような役割を果たします。例えば、マルチタスクをこなしたり、必要な情報に集中し不要な情報を無視したり、論理的に考えたりするのに関与します。この機能が弱いと、注意が散漫になりやすく、同時に複数のことをこなすのが難しくなります。

    まとめ:できないことに注目するより、工夫で補える

    ワーキングメモリが低いと、たしかに日常の中で多くの困難があります。 でも、「自分に合った方法」で補っていくことは可能です。

    私の体験が、同じように悩んでいる誰かの役に立てば嬉しいです。

    今後も、このブログでは境界知能・発達障害と向き合いながら工夫してきたことを発信していく予定です。

    この記事を書いた人
    ゆき

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    (卒業大学、保有資格は名前をクリックしてね)

    ゆきです。30代で留学経験をしたあと、勉強に目覚めて40代で英語系の通信制短大・大学を卒業しました。このブログでは通信制大学のこと、英語学習のことを発信しているので、読者様の参考の1つにしてください。

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