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【境界知能・発達障害の私の体験談】ワーキングメモリが低いと何ができない?特徴と鍛え方

ASD・境界知能・HSP
この記事は約8分で読めます。

「人の名前が覚えられない?」 「あとで質問して」と言われてもその場で聞かないと質問する内容そのものをわすれてしまい説明のあとに話し手が「質問ありますか?」と聞かれても思い出せない。

そんな悩みを長年抱えてきた私が、ようやく気づいたのが“ワーキングメモリの低さ”でした。

この記事では、境界知能・発達障害(ASD)という背景を持つ私が感じた「ワーキングメモリが低いとできないこと」や、「私なりの工夫や鍛え方」について、実体験をもとにわかりやすく紹介します。

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ワーキングメモリとは?

ワーキングメモリとは、情報を一時的に頭に留めておく「作業用のメモリ」や「メモ帳」のようなものです。

たとえば、電話番号を聞いて頭で覚える、話しながら頭の中で次に言うことを考える。もしくはテンポよく会話する。本を黙読しながら頭の中で意味を理解する。読んだ文章の内容を理解した上で次の章に行く。

こうしたことがスムーズにできる人は、ワーキングメモリが機能しているからです。

反対にこれらができないとワーキングメモリが低いと言う事になります。

ワーキングメモリが低いとできないこと(私の体験)

これから話すことは知能検査でワーキングメモリ―が71しかない私の日常の困りごとです↓

当てはまる人もいると思います。

会話についていけない・相手の声が聞き取れない

通常の人の会話の流れが速いと感じて、話の流れについていけず、疲れ果て帰りたくなることが良くあります。人はなぜあんなに楽しそうにずっと話を続けて会話できるのか不思議なくらいです。

でも聞いてる限りでは、楽しいです。でもなかなか同じテンポで話せないのが悩みです。

一度話が分からなくなると、もう何の話をしているのか分からなくなり、集団の女子の中にいるとただ、聞いているだけ、うなずいているだけ、みんなが笑ったらとりあえず作りわらいしてその場を過ごす。なんてことも良くしていました。

1:1で静かな部屋の中なら、まだ話は聞けるけど、騒がしい居酒屋や街中、5:1など複数の人がいる部屋や場所では相手の声がこだましたり、一部分の人の声がミュートになって、聞こえないという症状も良くあります。

この声が聞こえなくなる状態のことを別名で聴覚情報処理障害(APD)という病気と言います。

指示を覚えられない

仕事で一度に複数の指示をされると、数分前に聞いた指示内容が頭からすっぽり抜けてしまい、次の説明を聞いても覚えられないことが良くあります。次の説明を聞く余裕がなくなっている状態です。また初めてする仕事の場合は、やってみたら簡単なものだとしても、発達障害と境界知能を持つ私にとっては未知な世界で怖いものになっているので緊張も良くするため、余計に指示が難しく感じる面もあります。

メモを取っても活かせない

メモを取っても、あとで見返したときに「このメモ、何のことだったっけ?」となることが多く、二度手間になることもあります。その他に自分で書いたメモがなんて書いてあるのか分からなくて困ることもあります。これはワーキングメモリが低いのに、指示を聞きながらメモを取るという同時進行があったために2つあるうちの1つが出来なくなる現象です。

4. マルチタスクが極端に苦手

同時に2つ以上のことを処理すると、どちらかが完全に抜け落ちます。↑上で説明した指示を聞きながらメモを取る事もそうですが、他にも料理をしながら電話、歩きながらスマホ、食べながら会話、食べながらスマホを見ることもとても苦手です。

勉強に関しても授業を聞きながらノートをとることも苦手です。その為、授業の内容はよくわからなくなるので帰宅後に自分で教科書を開いて勉強して補うことが多かったです。

5. 黙読で本を読んで意味を理解することができない

まずできない事の代表と言えば、本の黙読で内容を理解することが出来ません。しかし声に出して、英語でも日本語の教科書でも読めるんです。だけど、本人にとってはまったく内容が頭に入っていないんです。多くの人は黙読で内容も同時に理解できているようですが、私は同じ文章を3回くらい声に出して読むとやっと内容を理解する。と言う感じです。

ゆき
ゆき

というように、みんなには出来るけど、私には出来なかったり、人の3倍努力しないと一人前になれない環境があり、疲れていました。

「けど何とかして、もうすこしだけ普通の人に近づきたい!」と考えた私が実際にして効果が高かったものをお伝えしますね困っている人いたら、真似してみてください。

私が実践したワーキングメモリの鍛え方!日常生活~勉強

一つのことに集中する

マルチタスクは無理と割り切って、「今はこれだけ」と決めて一点集中して物事に取り組むようにしたら、やりきれることが増えました。どんな小さなことでもいいので1つが終わるまで他のことはしない。と決めて行動することでやれることが増え、達成感から嬉しくなり続けていたらいろんなことが出来るようになりました。

こまめにメモ、そしてすぐ見返す

私は発達障害も持っているので、頭の中がいきなりADHDぽくなることがあります。さっきまで洋服の整理をしていたけど、途中になっていて、気づくと台所でお皿を洗っていた。なんてこともあります。

そのため1日のやることを覚えていられないことが多いです。このうっかりを克服するためにメモを取るようにしたんです。

使うメモは一冊のみと決めて使っています。

メモ帳がどこか別の場所に行ってしまう事も多いので、メモ帳は必ず定位置に置くようにして「すぐに見返す」習慣をつき、一日のやるべきことのほとんどを終えられるようになりました。

音声で記録・英語学習もほとんど音声から取得

スマホの録音機能を使って、聞いたことや思いついたことを音声で残すようにしたら、メモよりも楽に記録できるようになりました。

特に英語学習においては机の上で参考書を黙読して理解するのが苦手なので、ほとんど音声で勉強しています。

\おすすめ英語学習教材

英語学習はGoomies DVD ""“>グーミーズDVDやNHK基礎英語CD音源を聞きながら、NHK基礎英語のテキストを使って繰り返し何度も勉強する”W英語学習法”がうまくいっています。

英語学習を始めたときから「耳」で学習しているので日本人の割には「発音が良い」と言われることが多いです。そしで英文法も知らない私だったけど英検準2級も一発で合格しています。1次試験の筆記よりも2次試験の英語面接のほうが好きでした

詳しくは、こちらのページにまとめてあります↓

すすめ算数障害克服教材/

ワーキングメモリが低い人は計算を苦手とする傾向の人が多いです。

理由はワーキングメモリが低いと頭の中で計算をするときに一時的にかけたり、引いたりするときにあまたの片隅数字を置いて計算するのだけど、この頭の中に一時的に数字を置いておく!ということが苦手なためです。

そこで私が使ったのは【特典つき】小学3年生 算数セット+下敷き (うんこドリルシリーズ)です。

実際の私が買ったうんこドリル算数の小学3年生ドリルです↓

詳しくはこちらのページにまとめてあります↓

ルーティン化する

朝起きてからの流れ、仕事の手順などをできるだけ固定して、「覚えなくていい状態」をつくりました。食事の時間や着るものも境界知能や発達障害の人はミニマリストを目指すといいと思います。覚えていられる記憶力が低いので、この方法で私はずいぶん楽になりました

脳トレゲームやリズム運動

簡単な計算アプリ、記憶力トレーニング、リズム運動(ラジオ体操など)を日常に取り入れ、脳への刺激を意識的に増やしました。

ワーキングメモリには種類があります!

ちょっと専門的な内容だけど、ワーキングメモリと一言でいっても、実はさらに4つの種類に分かれているんです。

音韻(おんいん)ループ(Phonological Loop)

  • 音韻ループは、言語や音韻情報を一時的に脳内に保持し処理する機能です。例えば、言葉を黙読したり、誰かの発言を一時的に覚えたり、電話番号を短時間記憶したりすることに役立ちます。音韻ループが弱いと、聞いたことをすぐに忘れてしまったり、指示を覚えるのが難しくなったりすることがあります。

視空間(しくうかん)スケッチパッド(Visuospatial Sketchpad)

  • 視空間スケッチパッドは、視覚的・空間的情報を保持し、処理する機能です。例えば、地図を見て道順を覚えたり、図形や表を理解したり、物の配置を記憶したりするのに役立ちます。この機能が弱いと、道に迷いやすかったり、図や表を使った学習が苦手になったりします。

エピソディック・バッファ(Episodic Buffer)

  • エピソディック・バッファは、音韻ループと視空間スケッチパッドの情報を統合し、時系列に沿って整理する機能です。過去の出来事と新しい情報を結びつけたり、長い文章の内容を理解したり、会話の流れを把握するのに役立ちます。この機能が弱いと、話の内容を整理できなかったり、物語の流れを理解しにくくなったりします。

中央実行系(ちゅうおうじっこうけい)(Central Executive)

  • 中央実行系は、ワーキングメモリ全体を統括し、注意や認知操作を制御する司令塔のような役割を果たします。例えば、マルチタスクをこなしたり、必要な情報に集中し不要な情報を無視したり、論理的に考えたりするのに関与します。この機能が弱いと、注意が散漫になりやすく、同時に複数のことをこなすのが難しくなります。

ワーキングメモリを理解する吉濱ツトムさんの本の紹介

\おすすめしたい吉濱ツトムさんの本/

この本を書いている吉濱ツトムさんはIQ160 のアスペルガーですが、発達障害や境界知能の方たちのことをその辺の精神科の先生よりも理解していて、助言が詰まった話をたくさんしてくれるので、障害がある人にとって助けになる内容です。

🌸
ブレイン・マネジメント 脳を自由自在に操る科学的メソッド (anemone BOOKS)

まとめ

ワーキングメモリが低いと、たしかに日常の中で多くの困難があります。

でも、「自分に合った方法」で補っていくことで社会生活が遅れることも増えます。

また、自分の状態を知って理解し、新しく自分勉強をすることも大切です。

私の体験が、同じように悩んでいる誰かの役に立てば嬉しいです。

今後も、このブログでは境界知能・発達障害と向き合いながら工夫してきたことを発信していく予定です。

この記事を書いた人
ゆき

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ゆきです。30代で留学経験をしたあと、勉強に目覚めて40代で英語系の通信制短大・大学を卒業しました。このブログでは通信制大学のこと、英語学習のことを発信しているので、読者様の参考の1つにしてください。

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