発達障害や境界知能を持っている人ならIQテストをしたことがある人やテストを受けたことがない人でもネットで「ワーキングメモリ」という言葉を見たり聞いたりしたことがあると思います。今日はこのワーキングメモリの種類、低い人の勉強、会話への影響、そして最後に鍛え方まで詳しく説明していきます!
ワーキングメモリは一4つの種類があります
ワーキングメモリは短期記憶1つだと思っている人も多くいますが、実はワーキングメモリには以下の4種類があります。

まずはどれが自分に当てはまるか確認しましょう!その後に鍛え方を紹介しているので参考にしてくださいね。
- 音韻(おんいん)ループ(Phonological Loop)
- 音韻ループは、言語や音韻情報を一時的に脳内に保持し処理する機能です。例えば、言葉を黙読したり、誰かの発言を一時的に覚えたり、電話番号を短時間記憶したりすることに役立ちます。音韻ループが弱いと、聞いたことをすぐに忘れてしまったり、指示を覚えるのが難しくなったりすることがあります。
- 視空間(しくうかん)スケッチパッド(Visuospatial Sketchpad)
- 視空間スケッチパッドは、視覚的・空間的情報を保持し、処理する機能です。例えば、地図を見て道順を覚えたり、図形や表を理解したり、物の配置を記憶したりするのに役立ちます。この機能が弱いと、道に迷いやすかったり、図や表を使った学習が苦手になったりします。
- エピソディック・バッファ(Episodic Buffer)
- エピソディック・バッファは、音韻ループと視空間スケッチパッドの情報を統合し、時系列に沿って整理する機能です。過去の出来事と新しい情報を結びつけたり、長い文章の内容を理解したり、会話の流れを把握するのに役立ちます。この機能が弱いと、話の内容を整理できなかったり、物語の流れを理解しにくくなったりします。
- 中央実行系(ちゅうおうじっこうけい)(Central Executive)
- 中央実行系は、ワーキングメモリ全体を統括し、注意や認知操作を制御する司令塔のような役割を果たします。例えば、マルチタスクをこなしたり、必要な情報に集中し不要な情報を無視したり、論理的に考えたりするのに関与します。この機能が弱いと、注意が散漫になりやすく、同時に複数のことをこなすのが難しくなります。
「あなたはどれが一番該当しましたか?」

「私は2番以外、すべて該当してました。意外と見た目以上に大変な毎日です。」
ワーキングメモリが高い人と低い人の「勉強」の違い
ワーキングメモリが高いほど勉強面で一度に処理できる情報量が多くなるため、読解、計算、推論などの学習タスクがスムーズに進みます。また、情報を頭で理解しながら複雑な問題解決や記憶の整理もできます。
一方で、ワーキングメモリが弱いと勉強面で計算中に数字を忘れるなどの学習遅滞やミスが増えることがあります。特に、複数の情報を同時に処理する必要がある場面では不利、つまり苦手になることがあります。
~本の紹介~
個人的にワークシート付の本がおすすめです。子供向けのものが多いけど、IQが低い人は大人であっても子供向けがちょうど理解しやすいことが多いので貼っておきます。
Amazon ワーキングメモリ―がぐんぐん伸びるワークシート
Amazon ワーキングメモリ―を生かす効果的な学習支援
Amazon 小学3年生 算数セット+下敷き (うんこドリルシリーズ) ←算数が苦手な人に特におすすめ&実際に私は算数障害があるのですが、この教材で暗記が出来るようになってきました。
実際に使用している私のうんこドリルシリーズ↓

ワーキングメモリが高い人と低い人の「会話」の違い
ここからはワーキングメモリが高い人と低い人が会話をするうえでの違いや困難さを紹介します。
ワーキングメモリの数値が高い人の場合
会話の面でも相手の話している内容を理解し、相手のリアクションに応じた柔軟な対応が可能になり、周りの人からはしっかりした受け答えが出来るいい子や賢い子、育ちがいい。というような印象を与えられます。理由は、相手の話を記憶・理解しながら適切な返答をすることが容易になるからです。
ワーキングメモリが低い人の場合
逆にワーキングメモリが低い人の場合は、相手の話の内容を忘れたり、情報量が多すぎて会話についていけず混乱したりすることも良くでてきます。その結果、会話が噛み合わなくなったり、周りから天然などと言われることも増えます。特に早口で話す人と会話をしたり、大人数での会話は情報量が多く疲れたり、複雑な内容の場合は返答に時間がかかったりで難しくなる傾向があります。

ワーキングメモリって大切な能力ということが分かりますね。ゆきさんはどんなことに困っているの?

私はもくもくとする勉強は出来る方だけど「会話」はものすごく疲れる。ワーキングメモリが低い脳のまま人の話を聞くには全力100%で人の話を聞かないと聞き取れないのでものすごく疲れるんです。無理してついていこうとすると酸欠してめまいがするので会話は本当に苦手です。また相手の言っている内容の最初の部分しか記憶が出来ないので返答が間違ってしまうことも良くあります。けど、メールなどは大丈夫です。

でも、ワーキングメモリってある程度鍛えることが出来るんだよね?

そうなんだよ。実際に私は勉強がもともとは出来なかったんです。でもやり方を修得したら、なかなか出来る方で今は勉強が好きでこの間大学も卒業しました!苦手な算数も克服中で暗算もできるようになりました。
上にも紹介したけど、私が使っている算数ドリルはAmazon 小学3年生 算数セット+下敷き (うんこドリルシリーズ) で、足し算、引き算、掛け算が終わって、今は割り算に入りました。
発達障害や境界知能でも努力で本当に少し上げられるんだ?と実感した時はかなり嬉しかったです。あと、勉強が出来ると自信もついていい感じの自分になれました。
「実際に勉強が出来るようになってから、IQ検査を再度受けたら数値が上がってました。」
ワーキングメモリの鍛え方
ここからおすすめの鍛え方をお伝えしていきます!
ワーキングメモリは、適切なトレーニングによって強化することが可能です。
※但し平均の100になることは経験上、また研究者が出しているデーター上でも難しいところが分かっています。でも訓練でIQをあげることは可能なのでやってみてください。
~ワーキングメモリの鍛え方~
①音韻ループを鍛える方法:音や言葉を一時的に記憶する能力
復唱する:聞いた言葉を繰り返し声に出す
音読する:文章を声に出して読む
リスニング練習:短い文章を聞いて、内容を要約する
言葉のリズムゲーム:しりとりやラップを使った記憶トレーニング

私は普段、英語学習をしているのですがこの「声出し勉強」は、めちゃくちゃ効果があるので、ぜひやってみて欲しいです。
②視空間スケッチパッドを鍛える方法:見たものやイメージを一時的に記憶する能力
パズルや迷路を解く
イラストを見て記憶する
地図を見ながら目的地を探す
イメージトレーニング:頭の中で物の配置を思い浮かべる
③エピソディック・バッファを鍛える方法:言語情報を処理する能力
ストーリーを作る:ランダムな単語をつなげて物語を作る
日記を書く:一日の出来事を整理して記録する
出来事を順番に説明する

↑これも実践したのだけど、発達や境界の人は言語化することが苦手とされているけど、訓練してみたら改善したのを感じられているのでおすすめです!
「あと、こうしてブログなんかを書くのも「言語化」の訓練にとても役立っています」「その他、私は通信制大学を去年卒業したのだけど、通信制大学は論文形式のレポートを自分の言葉を使って4年間毎月提出するので、通信制大学にいくことも個人的におすすめです。」
④中央実行系を鍛える方法:上記3つのシステムを統括し、注意や認知操作を制御する司令塔の役割を果たす能力。(マルチタスクをこなしたり、必要な情報に集中し不要な情報を無視したり、論理的に考えたりする能力)
タスク管理を意識する:やるべきことをリスト化する
マインドフルネス:集中力を高めるトレーニングを行う
複雑な課題に取り組む:論理パズルやボードゲームを活用する
まとめ
ワーキングメモリは勉強や会話を支える基礎的な能力です。
高いほど認知タスクやコミュニケーションがスムーズに行え「話し方がうまい人」になります。
一方で低い場合には学習遅滞や対話が困難に感じることがあります。
しかし適切なトレーニングや工夫で改善させることが出来ます。
発達障害と境界知能のダブルでお先真っ暗になる思いをしてる人はいると思うけど、それでも生きていかなくちゃいけないから、自分なりに自分を守る方法を探して生きていきましょうね!