発達障害(ASD)や境界知能、HSPを抱える人にとって、集団のスキルと勉強面での独自なスキルが必要となる「大学進学、卒業」は高いハードルのように感じるかもしれません。でも通信制大学という選択肢なら、自分のペースで無理なく学び、学位取得まで目指すことができます。
実際に私はASDと境界知能、HSPを持っている中で通信制短期大学卒業、その後も通信制大学へ入学、卒業を達成しています。このリアル体験から「なぜ通信制大学が向いているのか?」を詳しく解説します。
ASD,境界知能,HSPが通信制大学に向いている理由は自分のペースで学べるから!
通信制大学は、ASDや境界知能、HSPの人にとって最も大きな利点は、「自分のペース」で学べる環境です。
通学型の大学では、集団での大学内のクラスメイトとの生活スピードや空気感に合わせる必要がありますが、ASD,境界知能、HSPの人にとって、かなりのエネルギーを消耗する環境になります。
その点、通信制なら自宅学習が基本のため、たとえ勉強のスピードが遅くても、理解に時間がかかってもコツコツやり続けることが出来るASDやHSP、負けることが嫌いな特性を持つ境界知能の方にとって、一番合っているのです。
中でも自己管理能力、自分で何をしたらいいか!をゆっくりでも計画ができ、行動に出来る性格の人である場合、さらに強みとなり、場合によっては、障害のない一般的な人よりも早く卒業出来るようになる可能性もあるのです✨
私の体験談
なんでこんなことを言うかと言うと、私がこのタイプで短大は2年のところを1年半で全単位を取得し卒業を手にしています。大学も5年7年と単位修得が難しい卒業率が極めて低い大学に入学したものの、2年半で卒業単位を取得して、卒業しました。卒業率1桁だったという事実は大学入学後にしったのですが、その中でも卒業するために出来ること、やるべきことを考えて障害持ちでも卒業しました。
ほとんどの方が退学していく中で、卒業率1桁の通信制大学を卒業出来たことは自分の中で大作でした。

ASD向け 通信制大学が向いている理由3選!
① 大枠より“点”で理解するASDの特性と相性が良い
ASDの人は、物事を全体像ではなく細かい“点”で捉える傾向があります。通学型の大学だと、講義中に気になることが出てくるとその一点が気になりすぎて、後の話が頭に入ってこない…ということもよくあります。
通信制なら動画や教材を一時停止し、納得いくまで検索や復習ができるため学習ストレスが減り、”気になる事”への理解も深まります。
② ASDの「コツコツ型」特性とレポート提出がマッチする
通信制大学では毎月のレポート提出が重要な課題ですが、ASDの人が得意とする「コツコツ作業」との相性がとても良いです。黙々と取り組むスタイルが求められる通信制学習は、まさにASDの強みを活かせる学び方です。
③ コミュニケーションのストレスがない
ASDの人が苦手とするのが「集団での人間関係」。たとえば…
- ルーティンが崩れてイライラしてしまう
- 周囲と感覚が違い、浮いてしまう感覚がある
- 意見が合わないと「自分が変なのかも」と不安になる
- 暗黙のルールや空気が分からず疲れる
通信制大学なら、教室に行く必要がないから、人間関係のストレスをほとんど受けることはありません。これだけでも大きな理由になりますね(*‘∀‘)✨
境界知能向け 通信制大学が向いている理由3選!
① 学習面での処理に時間がかかる特性でも、通信制大学では問題なく学べます
境界知能の人は、知識の理解や情報処理に時間がかかる傾向があります。そのため、集団授業ではついていけず、恥ずかしさから「分かったふり」をしてしまう人も多いです。
通信制大学なら、自分のペースで教科書を2回・3回と読み直しながら、じっくり理解を深められます。これは通学型にはない大きなメリットです。
② 勉強を「楽しい」「好き」と思えると境界知能は力を発揮しやすい
境界知能の人は、感覚や感情で物事を判断する傾向があるのが特徴です。感覚によって「好き」「嫌い」「楽しい」「つまらない」から物事を決めたり、判断する傾向があります。性格面では大人になっても子供のように純粋で素直な人が多いため、「勉強もが楽しい」と感じるとプラスに働き、どんどんと学びをすすめられます。
通信制大学では自分の興味に合わせた科目選びや学習計画ができるため、「勉強楽しい」を見つけやすい環境なんです。
③ 他人との摩擦ストレスがないから勉強を継続しやすい
境界知能の人は、他人とのスピードの差を敏感に感じ、劣等感を持ってしまいがちですが、ここでも通信制大学では他人に会う事がほとんどないため、メンタル面での摩擦や刺激を受けることなく自分のペースを保てます。
HSP向け 通信制大学が向いている理由!
在学中にどうしても困った時は、家庭教師をつけました
\どうしても分からない時、家庭教師を付けて単位取得しました/
大学在学中に1つだけ困ったことがありました。それは何度出しても合格しないレポートがあったんです。何度も何度も不合格になりメンタル面で崩壊し始めたときに、やったことは「大人も対応してくれる家庭教師」をつけたことです。お金は多少かかっても、私が卒業出来た経緯はこうした努力もありました。
\私が利用していた家庭教師の紹介/
👉家庭教師ファースト (大学生です!というと大人でも「高校生料金」で対応してくれます。)
もちろん、同じところを選ばなくてもいいですけど、探すの面倒とか思っている人は気軽に真似して下さい。こちらの記事に家庭教師の体験談をまとめています↓
「発達障害に理解がある大学」を選ぶと安心です!
ASDの診断がある人は、入学前に「発達障害に理解がある通信制大学」かどうかを調べておくのがオススメです。大学によっては障害に合わせた配慮や個別支援をしてくれる大学もありますよ。
\すでに入学しているなら大学に直接聞こう/
私に障害があることを知ったのは「入学後」だったので、入学後に大学に伝えました。当時困っていたことを大学に伝えたことで、苦手な人とのグループディスカッションを別の人と組んでくれたり、個別に教科担任が授業の流れをチャットで教えてくれるなどをしていただけました。
▼ 実際の体験談記事は、こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください↓
👉通信制大学に発達障害を申告したら支援が受けられた!合理的配慮の内容と伝え方のコツ
まとめ
通信制大学は、ASDや境界知能、HSPの特性に合った「自由度の高い学び方」ができる場所です。障害や特性があっても大学卒業の夢を始める前から諦めてしまう事は、最も勿体ないことです。
一歩踏み出し、対策を取る事で大学を卒業出来るので、チャレンジしてみてください。
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