ブログ運営の為、一部広告が表示されます。

【在学生が語る】ASD・境界知能の人に通信制大学が向いている理由とは?

ASD・境界知能学生向け
この記事は約7分で読めます。

発達障害(ASD)や境界知能を抱える人にとって、「大学進学」は高いハードルのように感じるかもしれません。でも、実は通信制大学という選択肢なら、自分のペースで無理なく学び、学位取得まで目指すことができます。

実際にASDと境界知能の診断を受けた私が、通信制大学を卒業した経験から、「なぜ通信制大学が向いているのか?」を詳しく解説します。
親御さん、福祉・教育関係者の方にもぜひ知ってほしい内容です。

スポンサーリンク

結論:通信制大学は「自分のペース」で学べるから向いている

通信制大学は、ASDや境界知能の人にとって最も大きな利点は、「自分のペース」で学べる環境です。

通学型の大学では、集団のスピードや空気感に合わせる必要がありますが、通信制なら自宅学習が基本なので、勉強のスピードが遅くても理解に時間がかかっても焦らずじっくり学べます。

中でも自己管理能力(自分で何をしたらいいか!をゆっくりでも計画ができ、行動に出来る人です)がある人なら、一般的な人よりも早く卒業出来ます(*‘∀‘)✨

最初、自己管理能力を自分におとしこめるか分からなくても、コツコツ勉強出来る人なら、この学習計画も自分で作れるようになるので安心してください(*‘∀‘)✨

\通信制大学を卒業出来ない人の特徴/

一般的に通信制大学を卒業出来ない人は、この導線(自分の計画)を作っても守れないか、作ることが出来ずに放置してしまう人は、何年も大学生をすることになります。

本記事では
先にASDの人は通信制大学が向いている理由
・その次に境界知能の人も通信制大学が向いている理由の順番で解説していきます。

通信制大学がASDに向いている理由3選

① 大枠より“点”で理解するASDの特性と相性が良い

ASDの人は、物事を全体像ではなく細かい“点”で捉える傾向があります。通学型の大学だと、講義中に気になることが出てくるとその一点が気になりすぎて、後の話が頭に入ってこない…ということもよくあります。

通信制なら動画や教材を一時停止し、納得いくまで検索や復習ができるため学習ストレスが減り、”気になる事”への理解も深まります。

② ASDの「コツコツ型」特性とレポート提出がマッチする

通信制大学では毎月のレポート提出が重要な課題ですが、ASDの人が得意とする「コツコツ作業」との相性がとても良いです。黙々と取り組むスタイルが求められる通信制学習は、まさにASDの強みを活かせる学び方です。

③ コミュニケーションのストレスがない

ASDの人が苦手とするのが「集団での人間関係」。たとえば…

  • ルーティンが崩れてイライラしてしまう
  • 周囲と感覚が違い、浮いてしまう感覚がある
  • 意見が合わないと「自分が変なのかも」と不安になる
  • 暗黙のルールや空気が分からず疲れる

通信制大学なら、教室に行く必要がないから、人間関係のストレスをほとんど受けることはありません。これだけでも大きな理由になりますね(*‘∀‘)✨

通信制大学が境界知能に向いている理由4選

① 処理に時間がかかる特性でもマイペースで学べる

境界知能の人は、知識の理解や情報処理に時間がかかる傾向があります。そのため、集団授業ではついていけず、恥ずかしさから「分かったふり」をしてしまう人も多いです。

通信制大学なら、自分のペースで教科書を2回・3回と読み直しながら、じっくり理解を深められます。これは通学型にはない大きなメリットです。

② 「楽しい」「好き」と思えると力を発揮しやすい

境界知能の人は、感覚や感情で「好き」「嫌い」「楽しい」「つまらない」を判断する傾向があります。

性格が純粋で大人になっても素直な人が多いため、「勉強も楽しい」と感じるとどんどん学びが進みます。

通信制大学では自分の興味に合わせた科目選びや学習計画ができるため、「勉強楽しい」を見つけやすい環境なんです。

③ 他人との比較ストレスがないから継続しやすい

境界知能の人は、他人とのスピードの差を敏感に感じ、劣等感を持ってしまいがち。

でも通信制大学では他人の進捗と比較する場面が少ないので、焦らずに自分のペースを保てます。
最初は時間がかかっても、確実に「やりのける素直な真面目さが活かされます。(*‘∀‘)✨

④境界知能の人が抱えるコミュニケーションの課題にも効果的

  • 会話のスピードについていけない
  • 話の内容を把握するのに時間がかかる
  • 意図と違う発言をしてしまって落ち込む
  • 「この人変だな」と思われて人間関係が苦しくなる

こういった悩みは、全日生の学校だと常に感じやすいけど、通信制大学では深く人と関わる必要がないため、「失敗体験」を繰り返さずに学びを継続できます。

実際に卒業した私の感想

私は短大・大学ともに通信制大学で卒業しました。

正直、通信制大学の一人でコツコツ勉強をする環境はとても合っていました。

  • レポートはコツコツやれば合格できる
  • 対人関係に疲れることがなかった
  • 疑問点はネットや本で徹底的に調べて納得できた
  • 学位取得という目標に着実に近づけた

感覚的な理解力が活きるスクーリングでも、成績が良かったのは「短時間なら集中して感覚で対応できた」からだと思います。

境界知能の脳特有構造は、IQが平均値の100前後ある方に比べて、感覚や感情で「好き=得意」「嫌い=苦手」とシンプルに物事を考える傾向があります。その為、勉強においても「楽しい=継続」「楽しくない=苦手」という感じに判断しています。

「勉強=楽しい=継続」という感覚にするためには「勉強が分かるから楽しい!」の状態にする必要があります。つまり1つ1つ時間をかけて理解していく必要があります。

\どうしても分からない時、家庭教師を付ける/

私は大人だけど、ASD,境界知能です。どうしても難しい通信制大学のレポートの時、何度も不合格になり絶望しかけ、「大人も対応してくれる家庭教師」をつけていたことがあります。そうした工夫も時に必要でした。

\私が利用していた家庭教師/

👉家庭教師ファースト (大学生です!というと大人でも「高校生料金」で対応してくれます。)

通信制大学ってどんなところ?基本の流れ

  1. 入試試験なし。願書を出せば入学できる
  2. 入学後、大量の教科書が届く
  3. 自分で1年分の学習計画を立てる
  4. 毎月レポート提出 → 合格を目指す
  5. レポート合格後に科目試験 → 単位取得
  6. 落ちても再提出OK。繰り返せば合格できる
  7. 時々厳しい教員がいて心折れることもあるが大丈夫
  8. 合格が難しい科目は大学に相談も可能
  9. 締切管理は重要。計画的に取り組もう

必要な単位を取り終えれば、正式に大学卒業となります!。

「発達障害に理解がある大学」を選ぶとより安心

ASDや境界知能の診断がある場合は、入学前に「発達障害に理解がある通信制大学」を調べておくのがオススメです。大学によっては合理的配慮や個別支援をしてくれるところもあります。

\すでに入学しているなら大学に直接聞こう/

私に障害があることを知ったのは「入学後」だったのだけど、スクーリング中に人と関わることが精神的にきつくて、「障害によるものだと思います」と大学に相談したところ、スクーリング時の人間関係の悩みに対して、サポートをしてもらえました(*‘∀‘)✨

▼ 実際の体験談はこちらの記事で紹介しています
👉通信制大学に発達障害を申告したら支援が受けられた!合理的配慮の内容と伝え方のコツ

まとめ:ASDや境界知能でも、大学進学は夢じゃない

通信制大学は、ASDや境界知能の特性に合った「自由度の高い学び方」ができる場所です。私自身も、他の人と違っていても「自分に合った環境」でなら、学び続けられることを実感しました。

無理に人に合わせず、自分のやり方で進める通信制大学は、ASD・境界知能の方にとって最高の選択肢の一つです。

\あわせて読みたい関連記事/

コメント