コミュニケーションって社会生活で「必須」。だけど意外とうまくやれてる人は少ないようにも感じます。大学生になって衝撃だったのは、この「話す力」は訓練である程度手に入れることが出来ることを知ったことです。
通信制大学の授業で学んだ『話す力』は勉強してよかった
大学の授業を受けるまで『話すこと』に勉強や訓練が必要だなんて想像もしていませんでした。
でもいつも感じていました。”人と共感しながら会話ができないなぁ” とか ”言いたいことがうまく言えないなぁ”等のストレスやモヤモヤ。こうなる原因は『話す力』と『聞く力』を勉強してこなかったからだと気が付きました。
そして『話す力』は友人とのやり取りから、ビジネスシーンまで幅広く使えるスキルなんです。
ちょっと意識するだけで誰でも習得できるんですよ。
コミュニケーション上で起きる、言いたいことが相手に伝わらない
人と話していて「こんなに一生懸命話しているのに、どうして伝わらないのだろう」と落ち込んだり、言いたいことの100あるうちの20%しか話せなくて、相手にも自分にもイライラしてしまったりすることありますよね?
最悪のケースでいうと、私の伝えたいことがしっかりと相手に伝わっていないから起きるトラブルの1つとして、相手がこっちの伝えたいこととは違う取り方をして険悪ムードになってしまうこともあります。もうこうなると偏見の心を互いに持ってしまい、うまくいかなくなることがあります。
ビジネスシーンでの残念なこんな話があります。
取引先に「○○さんは、なんの話をしているのかわからない。担当者を変えてほしい」と影で言われて担当を外されてしまったというケースです。
CREC法とPREP法を活用することでコミュニケーション能力をあげることが出来る
言いたいことを相手に伝える方法の1つにCREC法とPREP法がありますが、内容はほぼ同格です。
私はこの方法を大学で習いましたが、ネットで検索してみると大手企業などが活用しているビジネススクールでも、ほぼ確実にこの方法はマストで教えてるみたいです。
PREP法
人と話すときは、①~④の順番を意識して話し出す方法です。
CREC法の特徴
結論から話し伝えた後、なぜその結論になったのかという理由・根拠、またそれを裏付ける証明・証拠を示し、最後に聞き手に印象付けるように再度結論を強調して締めくくります。
PREP法の特徴
提案したい結論や結果を話した後、その理由を説明、さらにその説明を修飾する形で具体例を加えます。最後にそうすることでこのような結論になるという言葉で締めくくります。
これらの方法で話進めると、話し手も聞き手も「会話迷子」にならずに簡潔に話が伝わるようになります。
例題話があったので、載せておきます↓
左の何を伝えたいのかわかりづらい文章に対して、■回答例ではCREC法を使って完結に話しが出来ています。よく会社で「完結に話せ」ってあるけど、こうことなんだって思いました。
■例題
実際の仕事や社会の仕組みついては、学校では教えることは難しいものです。そこで当社では、来月から中学生の企業体験学習を行うことにしました。実際に会社の中で仕事を体験することで、仕事や社会の仕組みついて理解してもらえると思います。これも、社会貢献の1つだと当社では考えています。
■回答例
<C>今回、中学性の企業体験学習を行うことにしました。
<R>目的は、仕事体験を通して、仕事や社会の仕組みについて理解してもらうことです。
<E>実際の仕事や社会の仕組みについては、学校で教えることは難しいので、当社では社会貢献の一環として積極的に受け入れ絵行くべきだと考えています。
<C>では来月から企業体験学習を行いますので、よろしくお願いいたします。
簡潔に話が出来ない人が陥りやすい話し方。
- 言いたいこと(主題)が明確になっていない。
- 話の内容が十分整理されていない。
- 言葉の癖がある
話し手が言いたいこと(主題)をきちんと明確にしていないと、言いたいことが伝わらない焦りから、どんどん言葉を足して、結果として話が長くなってしまいます。
また聞き手としても、要点が分からずイライラしたり眠くなってしまいます。
完結に話をするための方法は、3点法
- 主題(話したい事ややりたいこと)を明確にする
- 話す内容は1つだけに絞り込む
- 1つの話を強制的に3つに分けて話す『3点法』というやり方
授業を受けていて講師がこの3点法の例で取り上げてくれた話が「吉野家」でした。吉野家のCMはまさに3点法を使っていたのです。
昔に流れていたCMで『安い』『うまい』『早い』と3つのキーワードだけで全国に牛丼という商品を世の中に知らせることに成功しています。このからくりを知って「うわぁ~。世の中の広告戦略って面白い」って思いました。同時にビジネスを仕掛ける側にも興味が持てました。
「話す力」に加えて「聞く力」も大切
人は自分の考えや思いを伝えることは一生懸命になれても、人の話となると熱心に効こうとしない傾向があるようです。少し経ち留まり、自分自身の『聞く』姿勢が間違っていないか確認しましょう。
人は自分の『器』でしか聞けない
人は自分の知識や経験、価値観や考え方に基づいて話を聞いています。
そのため最後まで相手の話を聞かずに早合点(理解しないうちに「わかった」と思い込むこと)や早とちりで話を聞き間違えることをします。このようにならない為にも、話は再確認をすることが大切です。また話し手と聞き手との認識の違いを事前に確認することが出来ます。
両者の思い込みによる食い違い例

部下さん 2時に○○商事のお客様が来るからお茶の準備をお願いね。(この時、上司さんは緑茶を想像)

分かりました。(この時、部下さんはコーヒーを想像)
~お客様が帰られたあと、上司は部下さんにこう言います~
↓ ↓ ↓

部下さん、あのお客様はコーヒーが苦手だからお茶だと言ったのにどうしてコーヒー出すの?

いつも、他のお客様には「お茶」と言ったら、コーヒーを出していたのでコーヒーだと思いました。
2つとも典型的な食い違い例ですね。
こうならない為にも「お互いの認識」を一致させておく(確認すること)が必要になります。
つまり、人は自分の物差しで物を見ているといるため、確認としてお互いに「聞く」ことが必要になります。ただ、このケースで言うと立場上、部下が上司に確認する形が一般的になるかもしれません。
聞く力を身に着ける方法
①聞き手役に徹し、相手から質問があったら時のみ返すようにする
②話すを聞くときは相手を尊重し、共感的な態度で聞く
③相手が違う考えだとしても心を閉じずに、考えや意見を受け入れる
④自分の考えがすべて正論だと決めつけない
⑤うなずきや相づち、目線を合わせる
⑥相手が言った言葉のキーワードを使って同じように質問してみる